THAT IS GOOD THAT IS GOOD

音に導かれる旅 パキスタン 荒野の中に見る未来2

パキスタン
2023年2月13日~3月7日

1昨年のインド、ケララに行く時にトランジットで訪れたスリランカ、コロンボに再び着陸。

https://youtube.com/shorts/Mh32nCaQxsE?feature=share

この空港の象徴的なブッダの像に特に感情移入をするわけではないけど、ユルキャラ的な要素があり落ち着く。

前回同様少しビザでややこしいこともあったが、ともかくタクシーで予約した宿に夜到着。
とにかく暑いし、蚊もウヨウヨいるが、ともかく疲れ果てたので就寝。

朝起きてジャングルの音に癒される。

意識は特にしてなかったが、コロナのせいで押し込められていた感情が爆発したのか、
美しい朝日と鳥や虫の音にグッときて、涙が出る。
やはり独りになると自分本来の気持ちに立ち返るというか、
何のために自分が生きてるのか、この時改めて確信を深めた。

このホテルは空港から決して近くないし、便がいいわけではないが、
朝食がヌードルカレー食い放題で食いまくった!
最高!

こんな通りからタクシーを拾い、いざ空港へ。

無事チェックインを完了し、飛行機に乗り込む。
タミル語もまたユニーク。

今度は機内食の昼食がビリヤニ!
普通に美味しい!

そしてパキスタン、カラチに無事到着!

しかし、長年連れ添ったバックパックの接着部分が破損していた。
それの申請をしたりで少し手間取ったが、ともかく空港の外に。

乾いた風に異国の地を感じる。

https://youtube.com/shorts/zHnu431xNew?feature=share

大塚のモスクのハルーンさんの甥っ子オマールの会社の部下であるショアーブが迎えに来てくれる。
タクシーを拾い、ステイ先へ。
初めてのカラチ。

Pakistan Karachi 2023 Street from Airport 1

https://youtube.com/shorts/41z_zRFuOdo?feature=share

Pakistan Karachi 2023 Street from Airport 2

https://youtube.com/shorts/7Eq2RKiBto4?feature=share

明らかにインド臭がするが、より中央アジア・アラブな乾いた風が。

それにしても街が汚い。

途中で通った川沿いのゴミの散乱ぶりに呆れるというか、恐ろしくなるが、
それを貪る野放しの家畜たち。その周りにいる子供達を見るといたたまれない気持ちになる。
世界の破滅を見てるような。。
そしてその奥に見える高層ビルとの対比。
着いて数十分で、先日見たアジアンドキュメンタリー
『パキスタンに見棄てられて』を思い出す。

やはりここは混沌としてる。

小一時間で
目的地のステイ先に到着。

モロッコなど北アフリカに近い様な渇き切ってるのに海は近く、蒸し暑いような。。

部屋は会社の事務所で社員用のベッドが2つあり、
ショアーブとしばらくはそこで一緒に寝るようだ。

荷物を置き、夕飯でも食べようと外に出て、
なんてことないレストランでビリヤニをご馳走になる。

当然メニューには酒はない。

何かしら炭酸を飲みたいので普段飲まないジュースを頼む。

未だここの状況は把握できないが、ショアーブは英語をしゃべれるので、食事しながら色々と質問する。
何気に自分より5-6歳下で子供も二人いるラホール出身の男で、当然ムスリム。
ハルーンさんやまだ会ってないオマールとも遠い親戚とのこと。

世界的にメジャーなヌスラットなどカッワーリ系のミュージシャンは知っているが、
基本音楽にそんなに興味がないようで、彼から現地ミュージシャンの情報を聞き出すのは難しそうだ。

ステイ先に戻るまでの道にあるちょっとした店にライフルを持ったセキュリティーが立っているのが少し気になったが、
この後パキスタン中でこの光景を沢山見ることになる。

なんとこの国では銃は合法で、ライセンスがあれば誰でも持てるらしい。。

日本人が来たということで何人か部屋に訪れ、世間話をし、全くお湯が出ないシャワーを浴びてその日は就寝。
後で知るが、このベッドはノミが結構いるようだ。。

朝起きて、ステイしてる事務所から一人で周辺を歩いてみる。

https://youtube.com/shorts/9G1N2giIJNI?feature=share

海が近いから朝と夜の霧がすごい。

https://youtube.com/shorts/wmTpyW6ayYY?feature=share

この色気ないの無い街並みはこの国全てに共通する。

余談だがこれをインスタにあげたところ、仲間から漫画、北斗の拳の世界だと電話で言われたが、
まんざらでもないかも。

とにかく朝っぱらからハードコアな雰囲気が漂う。

ATM的なキャッシュディスペンサーがあるようなところには絶対銃を持つセイキュリティーがいる。
それでも99%ムスリムの国なので、目が合ってこちらが『サラームアレイクム』と発すると
『アレイクサラーム』と返される。
これはとてもシンプルにイスラム社会のいいところで、
相手の平和を願う、というただの『こんにちは』とはレベルが違う人との接し方だと思っていて、
自分自体もイスラム関係の本を読み漁り、実生活でも取り入れ、常にイスラム的なことを取り入れているので
むしろ日本よりも居心地がいいというか。。

決して全てのムスリムが尊敬すべき人間だとは思っていないが、
その代表者である預言者ムハンマドを尊敬する同じ集団なので話が早いというか。。

ともかく
商店が開きだしたのでジュースでも買おうと物色すると
FROM KANDAHAR

カンダハール

そう数ヶ月前近所のTSUTAYAで借りたDVDを思い出す。

タリバンに再び制圧された後の過酷な世界を描いた完全に『西』よりな映画だったが、
とても辛い内容で記憶が蘇る。

それでも自分が少し知ってる場所の品なので購入して飲んでみると、とても美味しい。
日本には無い味。乾いた土地から養分を吸い取った濃さ。

部屋に戻るとショアーブがやっと起きて、飯を食いに行こうと。

日本人というか外国人が珍しいのか、注目を浴びてるのが痛いほどわかる。

全く観光地で無いドローカルなエリアなのも段々とわかってきた。

そもそも、いつものことだが、現地についてから自分が来た場所を調べるとやはり遠くに来たもんだ。

今回の主要な目的地はココ、カラチから入り、ラホールに行き、
行けたらギルギットという最北部に行き、行けたらペシャワールという決して楽ではなさそうな行程で、
日本に帰る飛行機の便しか決まっていない。
まさにインシャッラー。

とにかく目的は『特別な音』を録音すること。

この地で誰一人知り合いもいないのに、果たして成功するのだろうか。。
(毎度のことだが)

早速街に出てミュージシャンの情報を得るため、レコード屋、楽器屋に行きたいからどうやっていけばいいか聞くと、
危険だから、うちのスタッフを出すとショワーブが連絡してくれる。

程なくしてスキンヘッドの強面の男が登場。
英語はボチボチというところだが、話すとなかなかユニークな奴で気に入る。

そしてバイクの後ろにまたがると、また豪快な走りで10代を思い出す、というか普段の自分の走りを思い出す笑。

それにしても車も含め、みんな強引な走りの奴ばかり笑

Pakistan Karachi Street Bike1 2023

https://youtube.com/shorts/eebl08tsddk?feature=share

2

https://youtube.com/shorts/7kZWzd-C1CM?feature=share

3

https://youtube.com/shorts/Qs4ucU-VXXs?feature=share

ヘルメットをしろと言われたからしてるが、そこらへんも曖昧?
というかイスラム系の国は基本政府にあまり従わない印象がある。
神、アッラー以外は信用できるものはない、と言わんばかりに。。

Pakistan Karachi Street Bike 2023  4

https://youtube.com/shorts/fk_Is534jlc?feature=share

新宿的なエリア?なのか店が立ち並び混雑している。

バイクや車と並走して馬(ロバ)車!

https://youtube.com/shorts/VweZn8KYFeA?feature=share

ネットで検索したレコード屋に右葉曲折しながら到着して降りるが、
!!!牛!!!

https://youtube.com/shorts/TDx20N9AaHk?feature=share

しかし、店主がどこか遠くに行ってるみたいで、店主の親父が明日来るから、明日昼に来てくれと。。。

上記が今回のバイクライダーの一人ワリード。
いちいち笑かしてくれるやつだ。

ARAIじゃなかったけ??笑
ARAE??

お次は楽器屋へ。

パキスタンと言えばデコトラ!

https://youtube.com/shorts/ZTSAgRNa41o?feature=share

夜、ネオン的なモノもないし、クラクションやエンジン音はものすごくうるさいが、
音楽が全く聞こえてこない。。

そして道路の舗装が酷い!

この状況、不良的バイクライフを10代から体験してなかったら普通にビビる人多いと思う。
女子供にはお勧めしない状況、笑。

そんなこんなで到着。

https://youtube.com/shorts/M63hGtyda4E?feature=share

しかし、完全に風前の灯火の様な楽器屋でお目当てのアフガンルバーブの気配もなかった。。

次の楽器屋へ。

https://youtube.com/shorts/GaJHsvNjSZM?feature=share

アメ横的な??

https://youtube.com/shorts/Gr52Caqvkpo?feature=share

チラっと武器屋が見えた。
ライフルやらが飾られている。
そういう日常。。

https://youtube.com/shorts/_NuIX5x4kFA?feature=share

そして到着した次の楽器屋はさっきのよりはだいぶマシだが、初心者向け、というか観光客向けというか、

https://youtube.com/shorts/h5YYEdZXECw?feature=share

ギターなど西洋楽器がメインで民族楽器はオマケのような印象。

ミュージシャン情報も得れず、、

ともかくステイ先に戻りショアーブと合流し、夕食。

庶民の食事は西洋的なピザだったり、中華風だったり、日本同様グローバル化が良くも悪くも進んでるな、という印象。

疲れ果てながらも寝る前にPCを開き、ここで感じた何かをOUTPUTしたく、
ラフトラックを制作し始め、程なく気絶。

朝起きて、相変わらずショアーブはガンガン寝てるので(自分がショートスリーパー過ぎるだけだが)
また朝の散歩を開始、海が近いはずなのでGoogleMapで検索しながら歩き始める。

あ、もう近いな、というビーチに向かう道にホームレスが。

よくは見れないが、
それが12-3歳の少年少女で、明らかにドラッグ、おそらくあのドキュメンンタリー通り、
ヘロインを回し吸いしてるのを横目に通り過ぎる。

酒はどこにも売ってない(よっぽどな西洋人用の高級ホテル以外)国で朝っぱらから。。。

一体法律とは?倫理とは?宗教とは?

???
混乱する。
しかもその海までの道中に2-3組見た。

混沌とした思考のまましっかりと歩行を続け、とうとう海に!

当然ビーチの砂浜も汚いし、泳ぎたいような状況では無いが、
その奥に違う世界があると思うと心が晴れ晴れする。

程なく小さな子たちが金をせびりに来る。
普段だったら相手にしないのだが、
今回5歳になろうとする息子の誕生日を蹴って、このレコーディング旅に来てるのもあり、
家族の安全への願掛けも含め、お金では無く持ってきた飴をあげたりした。

こんな世界でも少しでも甘い優しさを。
スカっとする希望を。
一瞬だとしても。

また歩いてステイ先に戻り、ショアーブと朝食を食べた後、
持ってきた本やデータをチェックして音の手がかりを探す。

昼過ぎにはワリードも到着し、再びバイクにまたがる。

いよいよ今日こそレコード屋だ!

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J.A.K.A.M. (JUZU a.k.a. MOOCHY / NXS /CROSSPOINT)
http://www.nxs.jp/
https://linktr.ee/JAKAM

東京出身。15歳からバンドとDJの活動を並行して始め、スケートボードを通して知り合ったメンバーで結成されたバンドEvilPowersMeの音源は、結成後すぐにアメリカのイラストレイターPusheadのレーベル等からリリースされる。DJとしてもその革新的でオリジナルなスタイルが一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動が展開される。 ソロの楽曲制作としても米Grand RoyalからのBuffalo Daughterのリミックスを皮切りに、Boredoms等のリミックス等メジャー、インディー問わず様々なレーベルからリリースされる。2003年にキューバで現地ミュージシャンとレコーディングツアーを敢行したのを皮切りに、その後世界各地で録音を重ね、新たなWorld Musicの指針として、立ち上げたレーベルCROSSPOINTを始動。
2015年から始まった怒濤の9ヶ月連続ヴァイナルリリースは大きな話題になり、その影響でベルリン/イスラエルのレーベルMalka Tutiなどからワールドワイドにリリースされ、DJ TASAKAとのHIGHTIME Inc.、Nitro Microphone UndergroundのMACKA-CHINとPART2STYLEのMaLとのユニットZEN RYDAZ、Minilogue/Son KiteのMarcus HenrikssonとKuniyukiとのユニットMYSTICSなど、そのオリジナルなヴィジョンは、あらゆるジャンルをまたぎ、拡散し続けている。また音楽制作のみならず、映像作品、絵本や画集 のプロデュース、野外フェスOoneness Camp”縄文と再生”を企画するなど活動は多岐に渡る。

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