インド ケララ
2020年2月13日〜3月19日
ご無沙汰していましたが、一月続いた今期のラマダンが本日終了につき精神と肉体の精進期間が完了。
もちろん引き続き、日頃から、それは重要だと思っていて、このインド編での体験は現日常でも大いに役立っている。
ということでこのテーマに難なく復帰。
しかし、人生には『ケとハレ』が必要で、毎日がただ修行、みたいになってしまうのは、
つまらないというか、味気ないというか。
全てを無礼講にするのもどうかとも思うが、
たまにはバカ騒ぎしたり、ふざけ合って、人生を楽しむ、謳歌する、
しかもそれに理由があるなら尚更楽しめる!
誕生日や結婚式など言わずもがなな個人的な祝祭すべきトピックとは別で、
どの宗教にもちゃんと『祭り』が用意されている。
当然スタイルは宗教によって、地域によって千差万別。
このインド、ケララでのこの時期の祭りの対象は大人気の神様
シヴァ!
おそらくヒンドゥー教の人たちの中では一番好かれているんじゃないかと。
なぜかって、
それは強くてかっこいいから。
男はもちろん、女にとっても理想の男性像だからなのか、
女性も大好きみたい。
かなりの女好きではあるが、それは生殖的意味も含め繁栄を象徴するから。
ともかくこの内容は既に4年前のことではあるので映像を見ながら色々と思い出していきましょう。
祭り=Puja
それはまさにそこらじゅうで
このアーユルヴェーダハウスに着いた日から始まったのだ。
話は前後するが
訳も分からず連れてこられたその家にどうにか寝て、
朝起きると
暗いうちから
何やらチャント(歌、念仏)が、、、
明るみを帯び、よりそれは音楽的に
何が起こってるのか気になって街の方に歩いて行くと、、
下記は早朝6時。
日本でこれやったら苦情が殺到しそう笑
でも以前ニューヨーク、ブルックリンベッドスタイと言うところではモスクから
早朝のアザーン(礼拝の呼びかけ)が爆音で町中に鳴り響いていた。
ともかく
朝7時くらい、ヨガをやってる間も
それにしても改めてすごいシチュエイション、、
とにかく朝が気持ちいい
何を言ってるか分からないが、それでもシャンティー(ハッピー)なことなのは間違いないし、独特のエキゾ感がたまらない。
音楽が好きじゃない人にはキツいかもだが自分的には毎朝心地いい!
そして10時くらいになると
基本はこのチェンダという太鼓がメインでそこにチャルメラみたいな笛がかぶさるシンプルな構成。
ちなみに1人のタクシードライバーいわく、ケララの人間にとってはチェンダは血のようなものだ。
と言っていた。
にしても決して大きい町というか村じゃないのにそこらじゅうにスピーカーが設置されていて、
祭りに『音』が最重要なのがよくわかる。
しかも人がいようがいまいが、常に爆音!
夕方になると本格的に
宗教の違いはそれぞれいろいろあるが、
人が現存しない、見えないものに祈ってる姿は個人的には好き、というか興味深い。
ただ美しいとも思うし、唯物主義的なこの世界で見えないものに畏怖をすることは
ある意味、音楽や、気、愛、他者の感情など、全ての見えないものに対する尊敬だとも思うし、
その真骨頂が『神』という存在なんだと思う。
下記はカーリー寺院。
夜になると毎晩イルミネーションも派手で楽しくなる!
ヒンディーという宗教には何人かの神がいて、インドにはそれぞれを祀る寺院がそこらじゅうにある様で
上はデイビーという女神の寺院らしい。
この曲は最近のヒットチューンなのか(ある意味宗教音楽をここまでポップに遊んじゃうインドの感覚って凄い)
MC Audios And Videos Malayalam
കാലിൽ ചിലമ്പണിഞ്ഞ | Kaalil Chilambaninja |Malayalam Devotional Video Songs|Kodungallur Amma Songs
朝から晩までスピーカーから爆音でかかっていて音楽的にはすっかり好きになってしまったが、カーリーは怖いです👹🙇
カミさんがカーリーを飾りだしたら危険信号だと実体験で知っているので怖くてしょうがないが(笑)、
早くこのシヴァの爽やかな精神状態になりたいとも思う。
そういう意味では、女性の持つ破壊性を飄々と受け流すべし、という男女関係に対するアドバイスと見ることもできる。。
架空の(というと語弊はあるが)偶像、神話を創り出し、それを生活レベルに落とし込み、教訓にさせる
そのヒンディーのスタイルもまた面白いな、とも思ったり。
下記はシヴァ寺院でのプジャ(祭り)。
自分の考察ではシヴァはインドにおける初音ミクだな、と。
それぞれの勝手な解釈で楽しんじゃう最強、最高の偶像。
偶像界のキング?
そう思ったら改めてシバ最高!ってなってしまった。
神って言うより、男から見ても女から見ても男性の究極の理想なんで
今日はシヴァっちゃおうぜ!
当然シヴァるっしょ!みたいな。
とにかくみんなアガッてるし、こっちもアガル🔥
シヴァ
ついでに、その後日本に帰ってからもハマっているシヴァのオススメPV?集。
Bravo HD Movies チャンネル登録者数 146万人
Om Shiva Om | Siva Rathiri Song | Tamil Devotional Video Song
Mango Music チャンネル登録者数 737万人 Siva Siva Shankara Full Video Song | Sivagami Telugu Movie Video Songs | Priyanka Rao | Mango Music
凄い
としか言いようが無い(笑)
Karthik Rayapolu
Shiva Tandava Stotram
なんだかよく分からんが意味深(笑)
こちらはシヴァ関連のアニメーション
University of Silicon Valley
The Offering – Animation Short – Film Festival Winner
ヒンディーとは、この神話を創り出した祖先と、
いまだその創造性をテクノロジーを使ってどうにか表現しようとしている現代の人間のコラボとも言えるし、
その創造力に技術、テクノロジーが追いついてなくてチープに見えるwのがご愛嬌。
しかしその圧倒的な勢い、情熱に感服してしまう。
人間ってすごいな、と。
これにいたっては完全に狂気としか言いようが無いが(笑)
Qtv Guntur
Maha Rudrabhishekam @ Amma Ashramam
しばらく見てると全ては無常で、人間の一生など一瞬で永遠なる宇宙を感じてしまう(笑)(思う壺)
ともかく、こちらも近所のシバ祭り。
2歳になろうとしてる息子もよくも分からずゾウさんを見つめる。
気づいたらうちの子がおじいさんに抱っこされてるし(笑)
(この時はお母さん不在)
外国人は一人もいない超どローカルだからこそ、観光用のエンタメ感が一切なく、
素朴で優しく深い信仰心を感じた。
なんだかんだで毎日セレモニー。
それが日常なのかもしれない。
今日生きてるという奇跡。。
そしてご飯が無料で振る舞われたり、、
凄い絵を見たり(笑)
先述したがインド、特にここケララは本当に子供のことが大好きみたい。
もしかしたら神聖なものとして?
もしくは日本人の赤ちゃんが珍しくて?
もしくはうちの子が特別輝いてる?
いずれにしろこんな小さい子を連れて旅をするなんて、日本で考えたらリスキーにしかならないが、
ここインド、ケララでは完全に300%プラスに働いたと思う。
経験として、2001年に前妻との間にできたもう既に成人している子が2人いるのだが、
長男はサンフランシスコにて出産されてるし、その後も何回か海外に子供を連れて旅をしたこともあるが、
今回は特に待遇が凄まじく良かった。
経由したスリランカでも印象としては
子供がいるからといって、何か起きたこともなかった。
ケララ特有なのかもしれない。
後で調べると、ここは共産党が強く、自治自立のスタンスが強く、
インドのデリーやムンバイなどの中央都市とある意味対決してる部分もあり、
言語も実は違い、文化も違う。
ケララ独自のスタンスをはっきりさせていて、農業など第1時産業も自給率ほぼ100%と聞いた。
教育にも熱心で、ゆえに未来を背負う子供には期待も含め、情熱を注ぐ傾向はあるのかもしれない。
しかし、うちの子はその自給率には関係ない(笑)
あと先述してるシヴァ神と関係するクリシュナ神はよく赤ちゃんの時の姿のモチーフ画像が飾られていたり、
赤ちゃんにも既にパワーがあり、それは神々しいものだ、という意識がベーシックにあるのかもしれない。
あとうちの子自体が2歳になったばかりでまだ外国人との区別もなく、言語もまだ全然あやふやで、その『あやふやさ』が
恐怖心を発生させず、誰に抱っこされても全く泣かないし、目が合えばニコニコしていたからなのかもしれない。
恐怖心とはやはり高度な理性からきているし、それは交友関係を作る上ではネックにしかならないのかもしれない。
そう考えると高度な理性的社会では人同士のハグし合う、みたいな関係は難しいのかも?
いずれにしろ結果この1ヶ月近くのインドの旅で100人以上に抱っこされていた事実はどう解釈すればいいのか未だ謎である。。
もちろん向こうからの要望だ。
Anyway
気づいたらまた抱っこされてる(笑)
(ちゃんとお母さんが監視してます)
また何か食わせてもらってる(笑)
祭りに限らずインド人は大人も子供も基本テンション高めなのは間違いない。
日本が低いだけなのか、、
上記下記はデイヴィー寺院。
祈りのパーカッションサウンド。
太鼓の音自体に祈りを感じざるを得ない。
実は生演奏以外はCDでDJしている事が判明(笑)
気になる曲だらけ(笑)
いろいろネタバレしてもらったw
検証していくと、ケララでのプジャ(祭り)で朝から晩まで爆音でスピーカーからかかっていたNO.1のこの人
K. J. Yesudas の音楽は幅広そうだなぁと思ってはいたが、Wiki見たら
なんと8万曲以上作曲してるって、、
自分も多作家とよく言われますが足元にも及びませんm(_ _)m
とにかく南インドは音楽も超豊か🌴
豊かといえばココNeyarrDamでのステイ先のメンツも。
特に今回の旅で一番仲良くなったのがこの男。
Vadim
歳もちょっと下くらいで同世代。
ロシアのちょっと田舎の出身。
自分が日本から、と言うとこれを持ってきた笑
尺八!!!
彼が作ってくれた折り紙的兜をもらう。
Vadimにも相当可愛がってもらってた。
彼はうちの子をBOSSと呼んでた笑
そう、そこにステイしてた面子やドクター家族も含め、一番の権限を持ってる感は確かにあった笑
常に中心に位置するというか。
そんな思慮深い考察が出来る彼とはよくいろんな話をしたが、彼の人生がまた興味深かった。
10歳でペレストロイカが起き、今まで共産主義で、言われたことをやって色々な物資を政府からもらう、
というシステムの中でやってたのに、いきなりそれが崩壊し、突然自分たちだけで稼がないといけなくなり、
両親も相当困惑、混乱したし、何より、社会そのものが完全に荒れ果て、
まるで映画MAD MAXの様な、日本で言えば戦国時代、北斗の拳の様な世界に2年間なったという。
同世代なのもあり、ゆくゆく日本のカルチャーもゲームやアニメなどを通して知るようになり、関心を深めていき、
18くらいでタイにアンティークアクセサリーなどの買い付け、貿易的なことで何回か訪れたり、
その後独自にコンピュータープログラミングを学び、現在は世界のどこにいても仕事はできるから、インドも何回か目だし、
世界をいろいろ妻と廻ってるらしい。
その奥さんが左の女性。
最初韓国?中国系の人?と思ったが国籍は完全ロシアでカザフスタン系のエリアの人らしい。
彼女自体もブティックだか何かを自分でマネージしてるらしく頭良さそうな印象。
そんな彼女にアイヌから連なる北方系モンゴロイドの雄大な流れを感じCROSSPOINTで以前リリースした
MAREWREWのレコードをプレゼントした。
Vadimは自分に影響されて途中からバンダナまき始めた(笑)
そんな興味深い夫婦だが、自分の音楽にも関心をすごく持ってくれた。
とにかく様々なエリアの音楽文化を繋ぎ合わせようとする、そのコンセプトに。
そんなVadimに尺八吹いてくれと頼んだら
うん
素人ながらその精神世界に敬意を感じる。
というか、グっとキタ。
とにかくこの家にいた人は基本自分たち以外、最初はロシア人ばかりだった。
途中スペイン系の女性も来たが、現在インド旅行者の半分は中国人で、勝るとも劣らないのがロシア人らしい。
知らなかった。。。
そんなホームステイ組みんなでランチピクニックに行こうとワイディア(ドクター)が言うので
みんなで南インド特有のバナナの葉っぱのお皿で食べたり。
ここでも尺八の音が。
とにかく結果ここにステイして本当に良かったと思う。
マーシャッラー
様々なエリアの人たちと狭い空間ながらジャングルの様な、というかジャングルで笑過ごす17日間。
濃厚かつ豊か。
ワイディア夫婦も孫の様に?うちの子を可愛がってくれた。
彼女はイギリス在住スペイン人ジェマ。
彼女もよく面倒を見てくれた。
彼女はロンドンで保育士の仕事をやってるみたいで子供の扱いにも慣れていた。
ワイディアの息子にも相当可愛がってもらった。
家にあるバイクを借りてよく子供と2人で周辺探索をした。
地元の人的にも謎だっただろう笑
そんな多層な文化との接触の中、ワイディア一家がクリスチャンなのもあり、ミサがあるからみんなで行こうと言うので行ってみた。
音楽的には正直ピンとこなかったが、長いインドでのキリスト教の歴史の中で育まれた独自のゴスペル感が興味深いと思った。
この写真を見てロシア人の夫婦だとは誰も思わない笑
ワールド
日露ギャング(肩にのかってるのがボス)
まあとにかく基本裸足、半裸で地元っこに絡んだり。
楽しそうに見えるが、彼は間違いなくそうだが(笑)
この時世界はパンデミックの闇に飲まれつつあった。
大人達(というかうちの子以外)はこの下界というかジャングルの外で起こってる状況に関心を寄せざるを得なかった。ロックダウンという言葉も世界で出始め、それぞれが母国ではどうなってくるのか帰国後を考えなくてはいけない。
実際、東京に住むうちの妻の母の提案で、今の日本に予定通り帰国するより、
そっちにいた方が子供にいいと提案され、ヴィザギリギリまでの約二週間
延長することにした。
ある夜、大人達が夕飯のあと集まり、自分からワイディアに質問した。
このウイルスによる影響はいつまで続くと思う?と。
彼は答えた。
来年の夏辺りにアメリカの製薬会社がワクチンを出してから段々と収束していくだろうと。
一同驚愕。
来年の夏!!!?
そんな長引くの??
しかしご存知の通り、彼の推測は完全に合っていた。
この日は2020年3月2日辺りである。
彼はネットなどチェックしてる人ではない。
だが経験からなのか霊感からなのか、、とにかくWISEなのであった。
思ってた以上に重い未来に打ちのめされたが、
自分の父の妹、つまり叔母がファイザー製薬で働いていたのもあり(SF好き)、
小さい頃からその会社はものすごく悪い会社だと聞いていた。
この時点ではまだファイザーがワクチンのメイン会社になるとは知らなかったが、すぐに頭の中にそれが浮かんだ。
そして程なく悪名高いビルゲイツがこの状況に率先して名乗りを挙げる。
厄介なことになる。。
そんな中、ロシア人グループがロシアがキリスト教化する前のアニミズム的宗教をまだ持っていた時の
春の訪れを祝う儀式をやろうと言う。
それは下記のカカシの様なものをみんなで焚き火を囲んで踊った後に冬の化身であるそれを燃やし、
次の未来を祝う、とのこと。
下記の写真は見たことがある人もいると思う。
そう昨年出したアルバムに使わせてもらった。(妻が撮影)
不思議な縁で巡り合わされた面子が火を囲み、手を繋ぎ、太古の儀式で踊る。
夢の様だった。
まだ国境などなかった時代、人はもっと繋がりあっていた。
余計な情報も知識もなく、他者に対して子供の様に恐れがなかった時代があった。
Vadimにまたあの曲を聴かせてくれと頼んだ
この音は前述したFRAGMENTSのNIGHTという曲で冒頭に使った。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-night-24bit-441khz
ロシア人が吹く尺八がいつの間にかパキスタン人が吹くバンスリという笛にすり替わる。
全ては繋がり合っている。
恐怖と疑念によって分断されてしまう冬から春に向け、
生命の進化、昇華を祝う。祈る。
そんな超充実のNyarrDamの体験を経て、再びKovalamに。
旅は続く
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
J.A.K.A.M. (JUZU a.k.a. MOOCHY / NXS /CROSSPOINT)
http://www.nxs.jp/
https://linktr.ee/JAKAM
東京出身。15歳からバンドとDJの活動を並行して始め、スケートボードを通して知り合ったメンバーで結成されたバンドEvilPowersMeの音源は、結成後すぐにアメリカのイラストレイターPusheadのレーベル等からリリースされる。DJとしてもその革新的でオリジナルなスタイルが一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動が展開される。 ソロの楽曲制作としても米Grand RoyalからのBuffalo Daughterのリミックスを皮切りに、Boredoms等のリミックス等メジャー、インディー問わず様々なレーベルからリリースされる。2003年にキューバで現地ミュージシャンとレコーディングツアーを敢行したのを皮切りに、その後世界各地で録音を重ね、新たなWorld Musicの指針として、立ち上げたレーベルCROSSPOINTを始動。
2015年から始まった怒濤の9ヶ月連続ヴァイナルリリースは大きな話題になり、その影響でベルリン/イスラエルのレーベルMalka Tutiなどからワールドワイドにリリースされ、DJ TASAKAとのHIGHTIME Inc.、Nitro Microphone UndergroundのMACKA-CHINとPART2STYLEのMaLとのユニットZEN RYDAZ、Minilogue/Son KiteのMarcus HenrikssonとKuniyukiとのユニットMYSTICSなど、そのオリジナルなヴィジョンは、あらゆるジャンルをまたぎ、拡散し続けている。また音楽制作のみならず、映像作品、絵本や画集 のプロデュース、野外フェスOoneness Camp”縄文と再生”を企画するなど活動は多岐に渡る。