2012年6月20日~7月7日
夜中に出発し、より荒野感のある道を進む。
そしてたどり着いたクルドの街ディアルバクル Diyarbakrに到着!
約200万人の都市で97%くらいがクルド系と聞く。
降車して程なくホギールと再会!
早速色々案内してくれる。
やはり地元だからか彼もノビノビしてリラックスしてる印象。
古代都市って感じで、えらくムードがあって感動する。
早速連れていかれたのは、音楽やダンスなど芸術活動をする人たちをサポートする公民館の様なところで、
先輩ミュージシャンが若者に歌、演奏を教えてる光景だけでも熱いものが込み上げる。
おそらくクルド語でみんな会話してるので、より内容は理解できないが、
感情は十分伝わる。
そこに悲哀があることも。
奥に移る遺影はクルドの有名な女戦士だという。
女性兵士の遺影は町中、そこらじゅうに掲げられていた。
ここは観光地ではなく、
イスタンブールの人たちから言わせればテロリストの巣窟の街だから危険だから行かないほうがいい、
と言われるくらいでいわゆるトルコ人も来ない街。
でもここは最初から最後までいい思いしかしなかった。
この光景がテロリストの街?
偏見とは、、
偏見こそ怖いものだ。
クルド系の音楽を中心に扱うCD屋も。
ちなみに今回のトルコ来訪の前にクルド関係を掘ってる流れで見つけたこの漫画。
クルドの星
ガンダムやアリオンで有名な安彦良和氏の初期の作品で相当面白かった。
かなりぶっ飛びすぎていて、収拾がついてない感も否めないが、
いかにクルド人が興味深い民族かは知ることができる。
1985年にこのテーマを扱っているのは凄い。
そして下記はその公民館でのホギールたちのセッション
彼のブラザー、シスターたちが続々登場!
自分は当然完全アウェイなのだが、この人たちの持つ温かさ、熱さで
ずっと感無量だった。
女子も交えて
先輩も登場 熱い!
そしてマルチプレイヤー、イブラヒムの登場。まずはカバーシュ
最高すぎる
古代を感じまくる!
そう、これを求めてたのだ!
何千年も前から脈々と続くこのヴァイブス!!!号泣
そして歌い手のサフェールの登場で、まさに次元を超えた音楽のヤバさを感じ震えた。。
彼らとは後日に当然レコーディングした。
上記にも記載した
このINTERNAL VISIONという曲はかなりクルド度が高い。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-internal-vision-master-24b-441k-for-vinyl
アルバムCOUNTERPOINTそのものがホギールの参加で全編を通してクルド節が溢れた作品になったと思う。
https://crosspointproception.bandcamp.com/album/counterpoint-x
https://crosspointproception.bandcamp.com/album/counterpoint-y
具体的には
このSHADOW DANCEという曲でのダフというパーカッションはホギール。
サズ・バーラマという弦楽器とカバーシュという笛はイブラヒム。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-shadow-dance-16b-441khz
下記IXTLANという曲の笛もイブラヒム。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-ixtlan-16b-441k
このNILEという曲のバーラマもイブラヒム。ダフはホギール。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-nile-24b-48k-for-vinyl
このSUFIという曲のダフもホギール。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-sufi-16b-441khz
このNEW DAYという曲のダフもホギール。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-new-day-16b-441k
LIGHTという曲のダフもホギール。
https://crosspointproception.bandcamp.com/track/j-a-k-a-m-light-24b-441khz-for-vinyl
是非じっくり聴いていただけたら幸いだ。
そして公営団地でのコンサートにも誘われた。
タクシーでみんなで行こうと、自分含め、7人が狭いタクシーに乗り込む。
タクシー運ちゃんも自分の運転席を半分譲ってくれてる笑!
肌と肌が超密着。
でも温かい。
警察が、法律が、
とかそんな野暮なことよりここには人間愛、
家族愛、部族愛が溢れてる。
政府から迫害されてるからこそもあると思うが、そこには同胞に対する深い慈愛があるのだ。
日本も戦後直後は支え合う文化があったのではないかなとも思った。
今は排斥運動が強くなり、疑心暗鬼に塗れてると思うのは気のせい??
ともかく普通の団地の真ん中にある広場でのコンサートは明らかな政治的要素をはらみ、
決起集会的要素も感じられる。
決して酒ノリではなく、でも超盛り上がってる。
歌詞が重要なのだろう。
言葉のわからない自分にもその熱さは伝わる。
レコーディングしたメンバーも参戦!
伝わる。
その同胞への愛が、、
ちょっとハイプなレストランでの演奏も悪くはなかったが
この土地まで来るとちょっとトルコっぽく、イスタンブールっぽく、もっと言えば西欧感すら感じる。
そうここはトルコの東部、イランにも近く、より東、オリエント(東洋的)なのだ、と自覚する。
先程の公民館での子供たちの祭りの練習風景も熱かった。
爆音でこんなトランシーな太鼓の音で踊るの最高すぎる。、
(演奏は上手くはないが、苦笑、熱い!)
そして最高だったディアルバクルからより東の街ハッキャーリを目指す。
旅は続く
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J.A.K.A.M. (JUZU a.k.a. MOOCHY / NXS /CROSSPOINT)
http://www.nxs.jp/
https://linktr.ee/JAKAM
東京出身。15歳からバンドとDJの活動を並行して始め、スケートボードを通して知り合ったメンバーで結成されたバンドEvilPowersMeの音源は、結成後すぐにアメリカのイラストレイターPusheadのレーベル等からリリースされる。DJとしてもその革新的でオリジナルなスタイルが一世を風靡し、瞬く間に国内外の巨大なフェスからアンダーグランドなパーティまで活動が展開される。 ソロの楽曲制作としても米Grand RoyalからのBuffalo Daughterのリミックスを皮切りに、Boredoms等のリミックス等メジャー、インディー問わず様々なレーベルからリリースされる。2003年にキューバで現地ミュージシャンとレコーディングツアーを敢行したのを皮切りに、その後世界各地で録音を重ね、新たなWorld Musicの指針として、立ち上げたレーベルCROSSPOINTを始動。
2015年から始まった怒濤の9ヶ月連続ヴァイナルリリースは大きな話題になり、その影響でベルリン/イスラエルのレーベルMalka Tutiなどからワールドワイドにリリースされ、DJ TASAKAとのHIGHTIME Inc.、Nitro Microphone UndergroundのMACKA-CHINとPART2STYLEのMaLとのユニットZEN RYDAZ、Minilogue/Son KiteのMarcus HenrikssonとKuniyukiとのユニットMYSTICSなど、そのオリジナルなヴィジョンは、あらゆるジャンルをまたぎ、拡散し続けている。また音楽制作のみならず、映像作品、絵本や画集 のプロデュース、野外フェスOoneness Camp”縄文と再生”を企画するなど活動は多岐に渡る。